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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

天体の「見かけの動き」と心理学の「自動運動」
 太陽 月 星などの天体は1日に東から西に動いているように見えます。 それを日周運動 と言います。

 しかし、それは実際には 天体が動いているのではなく、地球が西から東に自転しているために そのように見えるだけです。 見かけの運動 なのです。

 それでは、どのようにして生徒たちに、それが見かけの運動だと、理解させるか。

 右から左に頭を回すと、左にあった物体が、正面にきて、そして、右側に見えるようになります。視界の上ではそうです。

 しかし、このようにしてみても、周りが 回転しているのではなく、自分の頭が回転しているとぼくらは判断します。 もちろんですね。実際そうなのですから。

 地球は、西から東に自転したら、天体が東から西に動くように見える、
そのことと、自分の頭を回しても周りが回っていると思うのでなく、自分が動いていると判断する。
 この違いはなんでしょうか。

 いま天動説ではなく、地動説が正しいということを、中学生も知っています。

 だから、そのことに反対を述べる生徒はいません。

 しかし、実感として見かけの動きとは感じていないだろうな、と思うのです。

 さて、心理学の実験に「自動運動」 というのがあります。

じどう-うんどう 4 【自動運動】

部屋の中をまっくらにしておく。そこに小さな明かりを付ける。例えば、線香の明かりを付ける。そこに1人の被験者を入れる。全体が真っ暗闇で、知覚のための手掛かり、枠組みがない。そこで、赤い火だけをポツンと見せる。すると、その火がやがて右や左に動いて見え始める。
これを自動運動という。


 なぜ、自動運動が起こるのか。

 私たちの眼球はいつも動いています。
 そのため、網膜に結ばれる像は、ずっと動き回っているのです。

 しかし、私たちは動いていることに気づきません
 まわりが明るいと、それを感じません。

 しかし、真っ暗な中だと、網膜に映った像が動くのは、光が動いたせいだと頭は判断してしまうのです。

 これは天体の見かけの動きと同じものでしょう。

 さて、ボクは自分で見かけの動きを経験したことがあります。

 ホームに止まっている電車に座っていました。すぐ隣に 止まっていた 電車が静かに動き始めたのです。僕はそう思ったのです。

 しかし 実際には 隣の電車が動いたのではなく ぼくが乗っている電車が動きはじめてたのです。

 この場合は、窓という限られたところだけからしか、隣の電車は見えません。

 情報が限られているのです。

 そして僕の乗ってる電車全体が ゆっくり スムーズに動き始めたのです。

 それで、見かけの運動が起こったのです。

 このように 見かけの運動が起こるためには、自分が動いている と判断するための情報を限る必要があります。

 真っ暗な部屋で生徒を椅子に座らせます。

 そこに、線香の明かりをおきます。

 生徒が座っている椅子を、静かに回します。生徒が椅子が動いていることが気づかないように、スムーズに。

 そうすると、生徒は自分が動いているのではなく、線香の明かりが回っているように感じるのではないでしょうか。

 塾では、そのような実験をする余裕はないです。学校の授業ならできないでしょうか。それができたら、天体の見かけの動きも本当に実感として理解できるように思います。
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