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ブルーバックス 石川幹 人著「人はなぜだまされるのか 進化心理学が解き明かす 心の不思議
ブルーバックス 石川幹 人著「人はなぜだまされるのか 進化心理学が解き明かす 心の不思議」を読みました。とても面白かったです。


  人間は進化の中で生きるために有利なように、いろいろ作られてきたのですね。

  そのために逆にだまされることも多い。

  「私たちはかくれていることが明らかな時は周りの情報で隠れた部分を、無意識に穴埋めする」のだそうです。

 例えば13という文字があります。 そのすきまに鉛筆を置くと、それがBに見えます。

 つながっていると思ってしまうのです。盲点や緑内障もそうですね。

 ある動画を見せます。そして、「 バスケット ボールで遊ぶ人々が写しだされるので、パスが何回なされたかを数えてください」 とお願いしておきます。

 どうがではパスをしている2人の後ろを通行人が通ります。
 被験者は、パスを数えるのに一生懸命で、室内なのに傘をさした人や ゴリラの着ぐるみを着たひとが通り過ぎても気づかないのです。

 ある一点に集中すると、まわりが見えなくなるのです。たいていはその集中力は、人間にとっていいものです。

 さて、
 ある問題では、チンパンジーの方がそのまま丸覚えする能力は人間より高いのだそうです。チンパンジーのような丸覚えする能力は、人間では退化しているようなのです。

 その代わりに 人間は規則を抽出する能力を身につけるようになったのです。
 規則を抽出して覚える方が生活においてすぐれているということです。

 さて、現代の人間も、狩猟採集時代の遺伝子を持っていると考えられます。日本でいえば縄文時代です。その後、人間社会はとてもとても変わりました。しかし、遺伝子はそんなに急には変われない。

 例えば、縄文時代には、狩りでとってきた食料はすべて食べてしまいます。残さず食べるという遺伝子があるのですね。

 それは私達の遺伝子にもそのままあるのです。

 いまは、適度に食べてあとは残したほうがいい。頭では分かっていても、遺伝子がなかなか許してくれないのです。

 さて、狩猟採集時代の生活集団は最大150人だったのだそうです。

 それくらいなら、みんな顔見知りです。ふつう、人は知っている人をだまそうとは考えません。だから、人がいうことはそのまま信じるという脳が出来上がります。そのほうが生き抜くためには有利だったのです。

 ところが 弥生時代、 稲作が始まり、 人口がどんどん増えます。 現在では 隣は何をする人ぞ という状態。

 そのような社会では人をだます人がでてきます。嘘をついて自分だけ得をすることを考えます。

 それでも人間の脳は、その遺伝子によって 人を信用する脳なのです。縄文時代と変わっていない。
だから 初めて会う人の言葉でも信用してしまう。だからだまされるのです。

 私たちはそういうだまされやすい脳を持っているということを自覚して、人を疑うということを学習していかなければいけないのですね。


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