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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

NHKブックス田村芳朗著「日蓮 殉教の如来使」
NHKブックス田村芳朗著「日蓮 殉教の如来使」 を読みました。 とてもよかったです。



  こういう宗教の始祖の姿が分かりにくいものです。後年の信者たちが美化したり、誇張したり、 あるいは作り話をくわえたりといったことがあるからです。

 そういうことをきちんと厳しく 吟味して、真実の日蓮の姿に迫ろうという執筆姿勢にとても好感が持てました。

  そのために 日蓮自身の手紙など遺文が数多く引用されています。それもあり、難しい、堅い内容です。古文は苦手ですが、がんばって読みました。

  僕はこれまで 日蓮を毛嫌いしていました。まず、ある 宗教法人が日蓮宗だということを聞いていたからです。その 宗教法人は現在 日蓮正宗から破門されています。

 もうひとつは、日蓮が激しい人で、他の 宗教をきびしく批判し、 攻撃しているからです。独善的な感じを持っていたのです。

 でも、知らないままではいけないだろうと思い、今回日蓮の本を読んだのです。

 この本を読み、日蓮が本当に、人々のことを考えていたことが分かりました。日本に限らず、世界的にものを考える人でも あります。

 彼は確かに激しい人でした。 しかし、その反面、とても情け深い人だということも分かりました。
 夫を失った女性、子どもを亡くした 母親に、自身が 涙を流しながら手紙を書いています。

  日蓮の激しい面も、本当に この世の中をよくしようという気持ちが強かったためです。
 あの世ではなく、 目の前の現実を変えてよくしようと考えていたようです。

 宮沢賢治は日蓮宗の信者としても知られています。自分にきびしく、情け深い、そして現実を変えようと言う日蓮の姿と重なります。

 日蓮が、法然の浄土宗などほかの宗教を攻撃するのも、 自分の宗教がいいのだという 独善的 な立場というよりも、 全ての宗教を一つになって人々の幸せを求めようとしながら、 それがなかなかうまくいかないといった苛立ちからだったように感じました。

  日蓮の思想は その境遇によって 変わっていきます。 それは彼が 純粋で素直な人だったからだろうと僕は思います。過去のことに とらわれないで その時その時に真実だということを素直に受け入れて、 自分の思想としていったのでしょう。

  この本は 大学時代のクラスメートで 現在 日蓮宗の お寺の住職をしているM田 くんに、日蓮の本を紹介してくれるように頼んだところ送ってくれたものです。
 いい本を送ってくれたことに感謝しています。
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