水道方式では、それまで行われていた数え主義を批判します。
子どもが「1,2,3,4,・・・・10」と唱えることができると、親は「10まで言えた、この子は10まで理解できた」と喜びますね。
でも、それは10まで理解したとは言えません。ただ、順序を覚えただけです。
意味も分からずにお経を唱えることができたのと同じです。
1の次が2,その次が3,・・・・というように。
1番目、2番目、3番目・・・・と言えたのです。
それが数え主義のはじめですね。順序数です。
そして、それをもとにして、算数の指導をします。
3+2では、「3,(そして) 4,5」というように、3から2つ進めると5になるから
3+2=5 になる、というように計算します。
5-2は「5,(それから)4,3」と2つ後退させて
5-2=3 とします。
それに対して、水道方式では集合数で教えていきます。
□は1,□□は2,□□□は3 というようにです。
1個あると1,2個あると2,3個あると3 です。
3+2は、□□□と□□で□□□□□
3個のタイルと2個のタイルをあわせると5個のタイル
だから、3+2=5
5-2 は□□□□□から□□とると □□□
5個のタイルから2個のタイルをとると3個のタイル
だから5-2=3
タイルを操作することにより、目で見て理解することを水道方式では重視するのです。
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