水道方式では、正の数、負の数もタイルで説明しますが、その引き算の説明はすばらしいです。これも感動もの。
簡単には説明ができないのを説明してくれるからすばらしいです。
まずは、
(+5)-(+3)=(+2)
(-5)-(-3)=(-2)
これは簡単に説明できるので、別におもしろくもないです。
白タイル5個から白タイル3個をとる。すると残りは白タイル2個。
赤タイル5個から赤タイル3個をとる。すると残りは赤タイル2個
問題ないですね。
問題は次です。
(+3)-(+5)
白タイル3個しかないのに5個の白タイルを取らなければいけません。
そのままでは取れませんね。さあ、どうするか。
白タイルを5個にするのです。
水量で、基準から1cm上昇し、1cm下降すると0になりました。
(+1)+(-1)=0 です。
白タイル1個と赤タイル1個で、0です。
白タイル2個と赤タイル2個でも、0です。
白タイル3個に、白タイル2個と赤タイル2個を加えます。
すると、白タイル5個と赤タイル2個になりますね。これは意味としては白タイル3個と同じです。
それからだと白タイル5個を取ることができます。

すると、残ったのは赤タイル2個。
だから、(+3)-(+5)=-2 になります。
ぼくは、3万円しかもっていないが、5万円の服を買いたい。
そこで、2万円借金をして、服を買う。5万円支払うのです。
すると2万円の借金(-2万円)だかが残る、ということで説明しています。
以上が理解できたら、後は楽です。
(-3)-(-5)
赤タイル3個から赤タイル5個を取りたい。
白タイル2個と赤タイル2個を加え、白タイル2個と赤タイル5個にして赤タイル5個を取ると、残りは白タイル2個。
(-3)-(-5)=+2
(+3)-(-5)
白タイル3個から赤タイル5個を取りたい。
白タイル5個と赤タイル5個を加え、白タイル8個と赤タイル5個にして赤タイル5個を取ると、残りは白タイル8個。
(+3)-(-5)=+8
(-3)-(+5)
赤タイル3個から白タイル5個を取りたい。
白タイル5個と赤タイル5個を加え、赤タイル8個と白タイル5個にして白タイル5個を取ると、残りは赤タイル8個。
(-3)-(+5)=-8

どうでしょうか。ぼくは素晴らしい説明だと感動したものです。
ただ、「引き算は足し算に直し、異符号の場合は引き算をして・・・・・」
と計算の方法だけを覚えて、計算できればいい、とするのではなく、タイルの操作で引き算をして理解するということが大切ですね。
実際には、足し算に直してから計算したほうが分かりやすいです。それについては次回に。
- 関連記事
-
- マイナスかけるマイナスはなぜプラス( 正の数、負の数のかけ算) (2016/05/12)
- 引き算を、反数の足し算に直す (2016/05/11)
- 正の数、負の数の引き算、タイル算 (2016/05/10)
- 正の数、負の数の足し算、タイル算 (2016/05/09)
- 負の数の導入 (2016/05/08)
スポンサーサイト
Comment
Track Back
TB*URL |
| ホーム |