セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

左と右の書き順はなぜ違うのか。

 左と右の1画目と2画目の書き順は逆ですね。「ナ」の部分です。
 左は、「一→ノ」ですが、右は「ノ→一」です。
 なぜ、ちがうのか。

 漢字の成り立ちをみましょう。
 「右」の字は、又(右手)と「口」でできています。
口は 神様への祈りの文である祝詞を入れる器です。
naritati右


 「左」の字は、ナ(左手)と「工」でできています。
工は神様に仕える人が祈り事をする時にする時に持つ呪いの道具です。
naritati左

 「又」の書き順は、「フ→右払い」ですね。
 「右」では、その「又」が「ナ」になるのですが、「又」の「フ」が「ノ」になり、右払いが「一」になるのです。だから「ノ→一」の順になるのですね。
 次のように、1画目が赤、2画目が青です。
 指の部分が1画目ということで同じです。

naritati左右

 おもしろいです。

 さて、それに対して、そうではないよ、という考えもネット上でみられました。


漢字文化資料館

「左」と「右」の筆順の違いを、字源に結びつけて説明するのは、とてもわかりやすいのですが、根拠がある話ではありません。筆順について定めた文部省著作『筆順の手引き』によれば、両者の違いは次のように説明されています。

横画が長く、左払いが短い字では、左払いをさきに書く。
例:右・有・布・希
横画が短く、左払いが長い字では、横画をさきに書く。
例:左・友・在・存・抜

つまり、文部省によれば、筆順の違いは長さの違いに起因するものなのです。
筆順とは、より美しく整った字を書くために、慣用上、工夫されてきたものです。字源と結びつけるのは、あくまで覚えるための方便だと理解しておいた方がよいでしょう。



 それについての、ぼくの考えを書きますが、推理がだいぶ入るので、そのつもりで読んでください。

 学校教育を行うにあたって、文部省は漢字の書き順のルールを決めることにしました。

 文部省が書き順のルールを決める前から、もちろん漢字はありますし、書き順もありました。

 たいていは、うまくいったのですが、左右などの「ナ」の部分の書き順でこまったことになりました。

 左右の書き順が逆だったのです。文部省がルールを決める前から、人々は左は「一ノ」、右は「ノ一」で書いていたのです。

 それでもなんらかのルールを決めなければいけません。

 よくよく見ると「右・有・布・希」などの「ノ一順」の漢字は「ノ」が短く、
「左・友・在・存・抜」などの「一ノ順」の漢字は「ノ」が長いことに気づいたのです。

 それで、
横画が長く、左払いが短い字では、左払いをさきに書く。
横画が短く、左払いが長い字では、横画をさきに書く。


 というルールにしたのです。

 でも、それは逆ですね。

 「左払いが短い字では、左払いをさきに書く」ではなく
 「左払いをさきに書くと、左払いが短い字になる」のです。

 そして、「左払いが長い字では、横画をさきに書く」ではなく、
 「横画をさきに書くと、左払いが長い字になる」のです。


 「ノ一順」で書くと、ノの次は一を書かなければいけないので、短くなります。次の一につなげる準備をするためです。

 それに対して「一ノ順」では、ノは上にもどる必要がなくなるので、長く伸ばせるのです。

 実際に「一ノ」「ノ一」の順に「ナ」を書いてみてください。「ノ」の長さが異なるはずです。

 「左右の書き順はなぜ逆か」は、文部省がルールを作る前までさかのぼって考える必要があります。

 文部省のルールはあとでくっつけただけです。やはり、書き順は、漢字の成り立ちで理解したほうがいいと、ぼくは思います。
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