セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

「『学力』の経済学」批判・・・子どもはほめて育てるべきなのか
 「『学力』の経済学」について考えています。

 この本は、とにかくこれまで教育で常識だと思われていたことを、経済学の手法で覆すことを目的にしているように思われます。

 現在の日本では、「子どもはほめて育てた方がいい」というのが常識ですね。

 だから、それを覆さなければいけないのです。

 そのようなデータを探してきます。

 その結果、

 (ある実験によって)
 

学力が高いという「原因」が自尊心が高いという「結果」をもたらしているのだ、と結論づけたのです。
 学生の自尊心を高めるような介入は、学生たちの成績を決して良くすることはない
 「あなたはやればできるのよ」などと言って、むやみやたらに子どもをほめると実力の伴わないナルシストを育てることになりかねません

 実力が伴わないまま、「あなたはできるのよ」とほめても逆の効果しかないのです


 という実験のデータ結果を持ってきます。

 ほめたらいけないという結論を、まずもってきています。

 その後、立場を変えます。

 しかし、私は子どもをほめてはいけない、と言っているわけではないということはここで改めて強調しておきたいと思います。重要なのはそのほめ方なのです。


 ということで、ほめたほうがいいという話が始まります。

 子どもをほめる時には、「あなたはやればできるのよ」ではなく、「きょうは1時間も勉強できたんだね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子どもが達成した内容を上げることが重要です。


 という結論に達しています。

 要するに、教育の常識に落ち着いたのです。

 間違えたほめ方によるデータを持ってきて、まず常識を覆す。そして読者の関心を集めたら、やっぱり結論は常識に落ち着く、ということですね。

 中途半端にこの本を読んで、ほめるのは悪い、と読者が思わないことを願っています。

 なお、僕は、全くの実力の伴わないほめ方は問題でしょうが、基本的には「あなたは、やればできる」というほめ方は正しいと思っています。
 暗示の力というのがあるからです。

 この本の実験では、メールで「あなたはやればできる」というメッセージを送るという方法をとっています。

 もっと子どもの状態をみながら「あなたはやればできる」というメッセージを伝えたらどうなるでしょうか。

 もっと細部にわたる実験の比較が必要なのではないでしょうか。

 マイケル・マハルコ著「アイデアのおもちゃ箱」の7ページに、次のようにあります。


 最近、ある大手出版社のCEO(最高経営責任者)が、編集やマーケティングの部員に創造性がないことを気にかけていた。彼は創造的な社員と創造的でない社員の違いは何なのか、と思い、心理学者に調査を依頼した。

 社員を1年間にわたって調査をした結果、
創造力のある人とない人を比べると,ひとつだけ違いがあった。それは創造力のある人は自分を創造力があると思い,ない人はないと思っているということであった


 僕は塾で勉強を見ていましたが、子どもたちの中には、少し複雑な問題が出ると、もうすぐに諦める生徒がいます。考えようともしないのです。そういう子にそれがその問題が解けるはずがありません。

 自分には解けるんだと思わない限り、問題は解けるはずがないのです。

 学力が高いという「原因」が自尊心が高いという「結果」をもたらすでしょうが、逆に自尊心が高いという「原因」が、学力が高いという「結果」をもたらすこともあると思うのです。

「解ける」と思った人が「解ける」
 
できないと思ったら,絶対にできない
関連記事
スポンサーサイト

Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

Copyright © セルフ塾のブログ. all rights reserved.