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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

丸腰の方が安全である
 刑事が登場するテレビのドラマで次のようなシーンがよく描かれる。警察に追われた凶暴な犯人が、人質を取り銃を持って立てこもる。そこで刑事が拳銃を置き丸腰になり、両手を上げて前に進み出る。銃は持っていない。あなたを攻撃するつもりはないのだということを強調して、犯人と交渉に当たる。ここで大切なのは丸腰だということ、武器を持っていないということである。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射問題にこれを当てはめて考えてみたい。ニュース解説番組で知られるジャーナリストの池上彰さんが以前、北朝鮮が攻撃をするのなら、まずアメリカか韓国で、その両国より先に日本を攻撃することはないと強調していた。北朝鮮にとっては、自国を攻撃する可能性のある軍事基地をまずつぶすということなのだろう。国連の制裁決議にも従わない独裁・軍事国家の論理は、諸外国の平和外交とは懸け離れているにしても、まずは、そういう自国の防衛論理だということは分かる。

 最も危ぐするのは、本投稿欄でも指摘されるように、日本の中で沖縄が先に攻撃の標的となる危険性が高いことだ。米軍基地があるからである。ここは日本でありながら、アメリカなのである。アメリカを攻撃するのなら、沖縄の米軍基地を北朝鮮が攻撃する可能性は十分あり得る。

 私は米軍基地の近くに住んでいる。米軍基地が攻撃されるということは、私の住む地域にミサイルが飛んでくる可能性があるということだ。まさに危険と隣り合わせである。
 軍事基地を撤去して、冒頭の刑事のように丸腰になった方が安全ではないだろうか。防衛を理由に基地機能を強化すると、かえってリスクが高まるのである。先の沖縄戦でも軍隊と行動を共にした人の方が戦闘に巻き込まれ犠牲になった。

 日本では銃の所持は厳しく規制されている。しかしアメリカは自己防衛を主な理由に一般市民の銃所持が認められている銃社会である。過去に日本人留学生が訪問先の家を間違え、射殺された事件をはじめ銃乱射事件などが度々報じられる。その他、日本では報じられない、銃による多くの事件が発生しているという。防衛のためとはいえ、一般市民が武器を持つと危険が高くなる。日本のように銃の所持を認めない方がむしろ治安が保たれている。

 世界の各国が軍事力に頼らず、軍隊を持たず、地道な経済制裁による抑止と、対話による交渉の硬軟合わせた粘り強い平和外交を北朝鮮と続けることこそが重要ではないだろうか。憲法9条を順守することである。


きょう(7月2日)の琉球新報、オピニオンのページに掲載されました。



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