ひろこさんから質問メールをいただきました。
ありがとうございます。
ひろこさん、質問メール、ありがとうございます。
いい質問ですね。
ぼくは、そんなふうに考えたことがなかったので、いい勉強になりました。
さて、
A: 気団が発達するから季節風が吹くのか、
B: 季節風が吹くから気団が発達するのか、
二者択一で、ひとつしか選べないのなら、
Aの気団が発達するから季節風が吹く をぼくは選びます。
ただ、この2つは相互作用しています。つまり、お互いに影響しあっているのです。
Bの季節風が吹くから気団が発達する という側面ももっています。
冬には、太陽の日差しが弱くなり、気温が低くなります。
そこが出発点です。
それから、水は、温まりにくく、ひえにくいという性質を持っています。
逆に、陸地は、温まりやすく、冷えやすい。
だから、冬になり、日射量が少なくなると、陸地の方が海に比べると気温が低くなります。
ここで、「比べて」ということだということに注意してください。
陸地は陸地だけでいろいろ決まるのではなく、海との関係で決まるということです。
陸地は気温が低くなって、下降気流が起こりますが、海と比較してのことです。海より気温が低いから、陸地で下降気流になります。
陸と海をつなぐのが季節風です。
陸で下降気流が起き、それが季節風として、海に向かって吹き出します。
気団ができたから、季節風が起きるのです。そういう意味で、「A: 気団が発達するから季節風が吹く」です。
すると、陸の地表面では、季節風で空気をもっていかれるので。空気が薄くなってしまいますね。だから、さらに下降気流が強くなります。
このように、季節風が高気圧(低気圧も)を発達させてもいるのです。
今度は季節風が気団の発達に手を貸している。
気団と季節風が一方だけに影響を与えているのではなく、季節風も気団に影響を与えているのです。
ご理解できたでしょうか。
それへの返事をいただきました。
お役に立てたようで僕も嬉しいです。
さて書き忘れたことがあるので追加して書きます。
水(海)が陸地に比べて温まりにくく、冷えにくいということ。
真夏に海辺に行ったことがあると思います。
砂浜を歩くのも大変なくらい、砂が熱くなっていますね。
その時に海の中に入ったら、水がひんやりして冷たいのが分かると思います。
太陽が当たっても海の水の温度はそんなに上がらないのです。
逆に真冬。
寒くてブルブル震えますね。
そういう時に水に入るという経験はあまりないでしょうが、海の中に入ると暖かいという感じがするくらいです。
水は陸地よりも冷えにくいことが分かります。
そういうイメージがあれば、海が陸地に比べて温まりにくく、冷えにくいというのが実感できると思います。
ありがとうございます。
送信者:ひろこ
日付:2017/08/28 15:14:18
件名:季節風と気団の関係
ホスト:133.204.234.167
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季節風がわからなくて検索して
http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-3320.html
を読みました。とてもよくわかりました。
授業では、
冬にはシベリア気団が発達する
↓
気団は空気の塊で高気圧だから、高気圧から低気圧に向かって風が吹くと習いました。
気団が発達するから季節風が吹くのか、季節風が吹くから気団が発達するのか、
どちらが正しい理解ですか?
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ひろこさん、質問メール、ありがとうございます。
いい質問ですね。
ぼくは、そんなふうに考えたことがなかったので、いい勉強になりました。
さて、
A: 気団が発達するから季節風が吹くのか、
B: 季節風が吹くから気団が発達するのか、
二者択一で、ひとつしか選べないのなら、
Aの気団が発達するから季節風が吹く をぼくは選びます。
ただ、この2つは相互作用しています。つまり、お互いに影響しあっているのです。
Bの季節風が吹くから気団が発達する という側面ももっています。
冬には、太陽の日差しが弱くなり、気温が低くなります。
そこが出発点です。
それから、水は、温まりにくく、ひえにくいという性質を持っています。
逆に、陸地は、温まりやすく、冷えやすい。
だから、冬になり、日射量が少なくなると、陸地の方が海に比べると気温が低くなります。
ここで、「比べて」ということだということに注意してください。
陸地は陸地だけでいろいろ決まるのではなく、海との関係で決まるということです。
陸地は気温が低くなって、下降気流が起こりますが、海と比較してのことです。海より気温が低いから、陸地で下降気流になります。
陸と海をつなぐのが季節風です。
陸で下降気流が起き、それが季節風として、海に向かって吹き出します。
気団ができたから、季節風が起きるのです。そういう意味で、「A: 気団が発達するから季節風が吹く」です。
すると、陸の地表面では、季節風で空気をもっていかれるので。空気が薄くなってしまいますね。だから、さらに下降気流が強くなります。
このように、季節風が高気圧(低気圧も)を発達させてもいるのです。
今度は季節風が気団の発達に手を貸している。
気団と季節風が一方だけに影響を与えているのではなく、季節風も気団に影響を与えているのです。
ご理解できたでしょうか。
それへの返事をいただきました。
selfyojiさま、
さっそくお返事いただきましてありがとうございます!
説明、よくわかりました。
日照量の変化
↓
陸と海のあたたまりやすさの違いで
陸or海に気団ができる
↓
季節風
↓
季節風が気団をさらに発達させる
スッキリ!!
ありがとうございます。
ひろこ
お役に立てたようで僕も嬉しいです。
さて書き忘れたことがあるので追加して書きます。
水(海)が陸地に比べて温まりにくく、冷えにくいということ。
真夏に海辺に行ったことがあると思います。
砂浜を歩くのも大変なくらい、砂が熱くなっていますね。
その時に海の中に入ったら、水がひんやりして冷たいのが分かると思います。
太陽が当たっても海の水の温度はそんなに上がらないのです。
逆に真冬。
寒くてブルブル震えますね。
そういう時に水に入るという経験はあまりないでしょうが、海の中に入ると暖かいという感じがするくらいです。
水は陸地よりも冷えにくいことが分かります。
そういうイメージがあれば、海が陸地に比べて温まりにくく、冷えにくいというのが実感できると思います。
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