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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

現在分詞・能動分詞・進行分詞
一般に「現在分詞」と呼ばれている ing 形を「進行分詞」,「過去分詞」と呼ばれているものを「受動分詞」と呼んでいます。ただ,生徒が学校の授業で混乱しないように「進行(現在)分詞」,「受動(過去)分詞」と表示しています。また,学校ではね,・・・・,と説明も加えています。

 さて,「受動分詞」というのは,林野滋樹著「たのしい英文法」にあります。ただ,林野先生は,「現在分詞」を「能動分詞」と呼ぶことを提唱しています。「進行分詞」というのはぼくの造語です。いま,webで検索すると同じようなことを考える人はいるようで,いくつかヒットしました。

 さて,ここに,なぜぼくがあえて偉い先生に逆らって「進行分詞」という呼び方にしているのか書きます。

 その前に「たのしい英文法」で,分詞の呼び名について書かれているかしょを抜粋します。かなりていねいで長いので,要点だけ抜きます。




「過去分詞」のことをそう呼ばずに「受動分詞」と名づけたほうがよい,と世界でもー,二といわれる或る有名な文法学者が言っていますが,私もその意見に賛成です。

「分詞」というものが,その名のとおり,「動詞」と「形容詞」のニつのはたらきを分け持っている詞だということを思い出すでしょう。

(1) I like a sleeping baby.
(2) Look at that baby sleeping in the cradle.

sleepingは,上の二文のどちらにおいても,「眠る」という動詞の意味も持ちながら baby のようすをのべる形容詞のはたらきをしているのでした。

ところで,「過去分詞」のことを「受動分詞」と名づけほうが適切(ぴったり内容を表わしている)と主張しているあの文法学者は,同時に,「現在分詞」のことを「能動分詞」と呼んだほうがよい,と言っているのです。私もそれに賛成です。

(3) A ship is coming.
(4) A ship is broken.

(4) のa ship は,こわす方でなく,こわされた方なのです。つまり,「こわす」という動作を受けて,こわれている船なのです。

その,こわすという動作やはたらきを受けたという感じを表わしている言葉,それが,brokenなのです。こう見てくれば,broken(こわされて)を,「受動分詞」と呼ぶことは,ほんとうにぴったりくるではありませんか./「受動」とは,「動作を受ける」ということをかんたんにまとめた言葉なのですから。

これに対して,A ship is coming. の coming は,a ship のおこなっている動作をのべている言葉なので,「能動分詞」と呼ぶのにふさわしいといえます。なぜなら「能動」とは,或る動作や活動をする能力がある,という内容を短く言いあらわしたものであるからです。船には,こっちへやって来る能力(ちから。はたらき)があり,現にこっちへ向ってやってきている,というわけです。



「能動分詞」の方が「現在分詞」よりずっといいです。「現在分詞」には「現在」の意味はないが「能動」の意味はあります。「現在分詞」は明らかに間違えた呼び名ですが「能動分詞」は間違いとはいえないからです。

 しかし,coming に「能動」の意味があるのは,ing がついたからではありません。 come そのものにもう「能動」の意味があります。

 A ship comes. 「船が来る」で,come するのは a ship なのですから。

 では,ing がつくことでどう変わったのでしょうか。


「たのしい英文法」の「進行形」の説明は次のようになっています。

このように,何かが活動し動いているありさまを,生き生きと相手に伝
える表現 ・・・ これが「進行形」です。その「進行形」に,あの「分詞」が用いられるのです。(p154)

誰がいまどんな活動し動いているのかはっきりさせる ・・・ 「進行形」という 名称は,むしろここから生まれたといってよいでしょう。(p155)


 ここできちんと ing がついたからこのような意味になったとは書いていませんが,「活動し動いている」「活動し動いている」というような「進行」の意味が ing によって付け加えられたことは確かです。

 だからぼくは「能動分詞」より「進行分詞」の方がいいと思うのです。
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