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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

本物の学力を身につけるには

 昨日の記事「すっぱいぶどう」にlovenglishさんから,コメントを頂きました。

http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-546.html#comment

本物の学力
先生の御言葉はどれも心に響きます。

福岡も全国平均をまた下回っていました。

その一方で、幼い頃から熱心に塾に通っている子供たちがなんと多いことでしょう。
娘のクラスメイトは夕食のお弁当を持参し、教室で寂しく食べてから塾へ通い、 休日も塾通いです。

基礎学力は必要です。学力はもちろん高い方がいいです。でも日本の教育は点数にこだわり、何かを見失ってきてしまったのかもしれません。

 与えられた勉強をこなし、型にはめて問題を解いていき、答えを導き出す。
日本の受験は決められた学生である「時期」の間に、どれだけの結果を出せたのかが、社会に出た時にその人の能力を知る為の物差しになってしまっていないでしょうか。
 それが間違っているとは言いません。長くも短い人生の中で学生でいられる時間は日本では非常に限られていますから集中して勉強する、勉強できる能力は素晴らしいと思います。

 欧米では社会人になってからも大学に行ってキャリアアップの為、自己啓発に励む人は多いようです。彼らを見ていると、人生そのものが勉強で、勉強はさせられるものではなく、自分が自分の為に楽しんでやっている、という印象を持ちます。

 何がベストなのかはわかりませんが、「本物の学力」を身につけるには、今後、日本の教育はどのような方向に進めばいいのでしょう。先生はどのようにお考えなのでしょうか。よかったらお聞かせ願えないでしょうか。




( Yoji の回答)
 lovenglishさん,ありがとうございます。

 コメントをいただいたこともうれしいことですが,「本物の学力」についてばくぜんと考えていたことを,改めて考え直させていただいたことにも感謝いたします。

 lovenglishさんのコメントにはいろいろ考えさせられることがありますが,焦点がぼけるので,今回は「本物の学力を身につけるには」ということに限って書きます。

 まず,本物の学力とは何か?
 ぼくは,知的好奇心を刺激し,自分の人格を豊かにするもの,だと思います。

 抽象的な答えですね。

 具体的にはどうするか。

 まず,「読書力」です。
 本の中には,知的好奇心を刺激し,人格を豊かにするのがつまっています。いまインターネットでいろいろな情報を得ることができますが,まとまった内容を深く学ぶには「本」が一番です。

 その本を読む力をきちんとつけてもらいたいです。

 そのためにセルフ塾では読書も課題として設けています。

  セルフ塾の「3色ボールペン」読書指導

(動画)読書中


 読書はテストの点数を考えると遠回りすぎます。しかし,将来的にはやはり読書が大切。

 学習塾といえばテストの成績でしょうが,ぼくはあえてそれにはそれほどこだわらず,回り道をしてでも本物の学力をつけたいと思っています。限られた時間を割いてでも「読書」の時間を設けているのです。

 この読書は,読解とは違います。また,学校で行われている「朝の20分読書」とも異なります。


 次のこころがけているのが,「理解する」ということです。

 「分かりやすい文章」の技術 の中に次のようなことが書かれていました。

● 新しい情報は脳内関所で審査され,同じ種類の脳内辞書に収められます。その瞬間に私たちは「分かった!」「そういう意味なのね!」と思うのです。
 つまり,「過去の記憶との一致」が「分かる」の重要な要素なのです。



 これまで学んで頭に入っていたこととつながりを持たせながら新しいことを学ぶということが大切なのです。
 ひとつひとつばらばらなことを覚えるのではなく,理解しながら学んでいくということに重点をおきます。

 ただ,ばらばらな知識を覚えることも悪いことではありません。

 いい国作ろう鎌倉幕府で 1192年 を覚える。そのような知識を多く知っていると後でそれらの知識をつなぎ合わせることもできます。

 暗記も悪くはないのですが,それよりも「分かった!!」と知的好奇心を満たすようなことを体験させたいです。

 その方法として,数学では水道方式というのがあります。


 例えば,
 引き算は,符号を変えてたし算にしますね。それをただ覚えるのではなく,なぜそうなるのかをきちんと理解させるということです。

-3-5 の意味

3ー(-5),-3-(+5)の意味

「わかる」へのこだわり

 英語の学習と言えば「暗記」ですが,それでも拙著「プログラム学習英語」は,それまで学んだこととのつながりで新しいことを学ぶことにこだわって作りました。理解しながら学ぶ英語の本だと思っています。

 テーマが大きいので,十分に答えられていないと思います。質問があればまた答えたいと思っています。
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Comment

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知的好奇心
先生、お忙しい中、ご丁寧な回答を頂き、心から感謝致します。

先生のおっしゃる 「本物の学力」 が 「知的好奇心を刺激し、人格を
豊かにする」 ということであることに、また感動と共感を覚えました。

算数の符号を変えて計算をする方法を教えるのと、何故、その方法で計算を
すると、正しい答えを導き出すことができるのかを教えるのとでは雲泥の差があります。

私も子供には 「なぜだろう」 と考えてほしいし、その答えを自分で探そうと調べたり、
「わかった!」という体験を沢山してほしいと思います。
でも、実際の学校教育の場でそれができているのかどうかはよくわかりません。
先生方自身が教えることを「こなす」ことで精一杯な状態ではないかと
感じることがあります。

読書感想文ではない読書の仕方は非常に良いと思います。
また、本を読むことで色んな知識を得ることができます。

是非、子供達に知的好奇心をくすぐられる体験を沢山してほしい、
そして私も与えられる立場になりたい、とあらためて思いました。

先生、ありがとうございました。
lovenglish | URL | 2008/09/02/Tue 09:17[EDIT]
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