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AI(人工知能)は、サヴァン症候群のようなもの
 AI(人工知能)は、サヴァン症候群のようなものだな、新井紀子著「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読んでそう思った。

サヴァン症候群とは、知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指す。

AIは、足し算と掛け算しかできないそうだ。それでも、その能力はものすごい。バカとハサミは使いようと言うが、サヴァンであるAIを人間はうまく使い、チェス、将棋、囲碁の世界チャンピオンに 勝つようになった。多くの大学入試に合格することもできる。

 でも読み取る力は全くない。新井紀子氏らは、AIに東京大学の入試問題を解かせてみた。すると、国語、英語の読み取りがまったくできない。いまのAIがいくら進歩してもその壁は越えられないとのこと。

 スマホに「イタリア料理の店」を検索させると、みごとに近くのイタリア料理の店を出してくれる。しかし「イタリア料理以外の店」と言っても、同じイタリア料理の店が出る。意味はまったく分かっていないのだ。

 それでも、わかったふりがとても上手だ。わかったふりで、会話をしたり、質問に答えたりするので、本当に理解しているのだろうと、だまされてしまう。だから、人間がやっている多くの仕事がAIに奪われてしまう。すると、多くの人が失業者になり、AI恐慌がおとずれる。

 読み取る力がないのだから、その分野でなら人間は AI に勝つことができる。でも、人間にもその読み取る力のテストしてみると、人の力もAI 並みでしかないことが分かった。

 そのままではAIに負けてしまう。小学校で英語教育が行われようとしているが、それよりも、国語、算数をきちんと教え込むことが必要なのではないか。

 そして、ベーシックインカム、ワークシェアリングをまじめに考えなければいけなくなっている。

ベーシックインカム(基本所得)とは、政府が無条件で、すべての国民に生きるのに必要な最低限の金額を支給する制度。

ワークシェアリング(仕事の分かち合い)とは、労働者ひとり当たりの労働時間を短縮することで、社会全体の雇用者数を増やそうとする政策だ。AIによって生産性はあがるのだから、十分に可能だ。

 今の政権は弱いものに冷たい。今でも経済的格差は広がっているが、AIによってさらに広がるだろう。国民すべてが豊かになるためには、弱いものにも優しい政治に変えなければいけない。


きょうの琉球新報、声の欄に掲載されました。
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