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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

しっかり死んでください
 「アドラー心理学入門」の著者岸見一郎は
http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-587.html
 で引用した文に続いて,
次のような例を書いています。


 家族で「四国の森の村」に帰省していた大江健三郎一家が東京に帰る日、娘が帰りの飛行機の中でしきりに気にかけていることがあった、と大江健三郎が書いています(大江健三郎『恢復する家族』講談社)。息子の光さんが家を出るとき、おばあさんに、それも大きな声でこういったのだそうです。

「元気を出して、しっかり死んでください!」

おばあさんはこれに対して答えました。

「はい、元気を出して、しっかり死にましょう、しかし、光さん、おなごりおしいことですな!」

 幸い回復するのですが、しばらくしてからこういわれたそうです。

 「自分が病気である間、いちばん力づけになったのは、思いがけないことに、光さんの最初の挨拶だった。元気を出して、しっかり死んでください・・・その言葉を光さんの声音のままに思い出すと、ともかく勇気が出た。もしかしたらそのおかげであらためて生きることになったのかもしれない」


 ふつうは,お年寄りに「しっかり死んでください」とは言いません。禁句です。
 でも,その言葉がおばあさんを勇気づけたのです。

 ふつう「がんばれ」という言葉は人を励ます言葉です。
 テレビを観ると,マラソンで走り終えた選手が,みなさんの「がんばれ」の言葉に後押しされて走り続けることができました,のようなことを言っています。

 でも,この「がんばれ」を鬱病に人に言ってはいけないそうです。そのがんばれが鬱病の人を苦しませるというのです。

 つまり,相手の主観的世界の中で,その言葉がどのように働いているのかを気にしないといけないということです。
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