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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

有性生殖の有利性

長谷川 真理子 著「オスとメス 性の不思議」を読んでいます。



 おもしろいです。

 今までのところで一番おもしろかったのは,

 なぜオスとメスがいるか の説明です。

 なぜか,考えたこともなかったです。それが当然だと思っていたのです。

 その前に,なぜ有性生殖が出てきたのか。
 それについては,前に別の本で読んで知っていました。ただ,それを知らない人が多いと思うので,ぼくなりの表現で書いてみます。

 無性生殖は,親子でまったく同じ遺伝子を持っています。だから,その子もまったく同じ。一族がすべて同じ遺伝子ということになります。

 それに対して,有性生殖の場合は,子どもは片親の50%,もう片方の親の50%をもらいます。だから,似てはいますが同じではありません。親族であってもみんな異なります。一卵性双生児の場合は同じですが。

 そのことは,アフリカの飢餓を思い出させます。
 アフリカの飢餓は欧米諸国の植民地政策によって起こったことだという説明です。
 植民地になる前のアフリカは,貧しいながらも今のような飢餓はなかったそうです。
 そこに欧米諸国が来て,植民地にしました。そして,資本主義の一員として一つの作物だけを作るようにしました。コーヒー,カカオなどです。
 つまり,コーヒーを作るところはコーヒーだけを作るわけです。

 さて,うまくいっているときはいいです。コーヒーだけを作った方が,いろいろな作物を少しずつ作るより効率的です。そして商品として売って,そのお金で生活に必要な物を買えばいいのです。

 しかし,天候不順でコーヒーができなくなったとします。すると全滅なのです。コーヒーしか作っていないので,何にもできない。

 少しずついろいろな作物を作っているときには,いもはできないが,とーもろこしはできるなど,全滅になることはありません。貧しいけど飢えることはなかったのです。

 無性生殖で増える生物は単作農業と同じです。みな同じ遺伝子ですから,病原菌がやってきて,やられると全滅してしまいます。

 しかし,有性生殖の場合は,みな異なる遺伝子です。ほとんどのものがやられても,その中にやられない個体がある可能性が高いのです。すると,それからまた繁殖が始まり,生き延びることができるのです。


 もうひとつ思い出したことがあります。
 この本の中では,同じ鍵穴を例としていますが,いまはもっといい例があります。インターネットのパスワードです。

 「ご冗談でしょう、ファインマンさん」だったか,ファイマンさんの別の本だったか忘れましたが,


 物理学者のファイマンさんは,とてもいたずら好きの人です。
 パスワード解読にこっていたファイマンさんは,ある学者のパスワードを解いてしまったのです。すると,その学者はすべてを同じパスワードにしていたのです。もちろん,すべて開けることができます。それはとても重要な情報だったようで,盗まれたと思ったその学者はとても青ざめたようです。
 その箇所は腹をかかえて笑いころげるぐらいおもしろかったです。(インターネットのパスワードではなかったかもしれません。)

 インターネットをやっていると,いろいろなところでパスワードが必要になります。パスワードを覚えるのはめんどうです。だから,すべて同じパスワードにしている人は少なくないですね。
 もう分かりますね。問題のないときは同じパスワードがいいです。ヤフーのパスワードは*****,楽天は*****,などとメモってなくてもひとつなら覚えることができます。
 しかし,それをだれかに解読されたらどうなるでしょう。すべてやられてしまいます。

 無性生殖にも長所はあります。しかし,まったく同じ遺伝子というのは全滅してしまう可能性が高いのですね。だから,有性生殖で異なる遺伝子にしていた方がだれかは生き残ることができる,ということです。
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