きのうは,
長谷川 真理子 著「オスとメス 性の不思議」
の中の「有性生殖の有利性」を書きました。
きのうも書きましたが,今までのところで一番おもしろかったのは,
なぜオスとメスがいるか の説明です。
以下の説明をこの本ではかなり詳しく書いています。正確に知りたい方はそれを読んでください。手元にその本を置かないでぼくなりの理解で書いてみます。本は少し離れたところにあるんで,取りにいくのが面倒だということもありますが,自分なりに書いてみたら自分の頭を整理できるかもということで自分のために書いてみます。
なぜオスとメスがいるのでしょう。
有性生殖が有利だといっても,別にオスとメスでなくてもいいそうです。確かにそうです。遺伝子を適当に交換することができればそれでいい。また,そういう生物もいるようです。
まず,オスとは? メスとは? を確認しましょう。
これはぼくも何となく考えていただけですが,まあ考えれば分かります。
精細胞を持っているのがオスで,卵細胞を持っているのがメスです。
では,精細胞と卵細胞の違いは?
栄養を伴っているのが卵細胞で,伴っていないのが精細胞です。
精細胞どうしが受精しても,栄養がないのでその細胞は生き延びることができないでしょう。
しかし,卵細胞どうしが受精したら栄養は十分なので生き延びることができます。いまは卵細胞どうしが出合っても受精という機能はないので,できないでしょうが,それは進化の中でできるようになり卵細胞にその機能を持たせることは可能でしょう。
それぞれが半分ずつの栄養を持っていて,それが受精することを考えることもできます。
なお,受精というのは精細胞と卵細胞が合体することです。でも,卵細胞どうしが合体して遺伝子を交換しても別に構わないのです。
では,なぜ精細胞と卵細胞ができたのか。
卵細胞のいいところは栄養分を持っていることです。だから受精のあとその栄養分でその受精卵は生き延びることができるのです。
では,精細胞は?
栄養分を持っていないので,軽いということです。軽いものだから機動性がある。あちこち移動できるのです。栄養分を持っていないということが逆に利点になっているのです。
逆にいえば,卵細胞に機動性がないということです。栄養分を持っているので重いのです。だから移動することが難しい。
それで,栄養分を持って重い卵細胞は一定の場所にいて,軽い精細胞が移動してきて卵細胞と合体するということになったのです。
ふつうの卵細胞がダイエットして50%の重さになったのは,少しは機動性があります。そういうもの同士が巡り会って合体することも考えられなくはないです。でも,シミュレーションをしたり,計算すると,片方に栄養分を持たせ,もう一方に十分な機動性を持たせた方が巡り会う確率は高いのだそうです。
しかし,魚のように体外受精の場合は半分ずつ栄養をもった細胞を合体することもできるのではないかと思うのですが,どうでしょうか。
魚はふつうはメスが卵細胞を水中に出して,そこにオスが精細胞をふきかけるのですね。それだけの短い距離でも機動性のある精細胞があった方がいいのでしょうか。
長谷川 真理子 著「オスとメス 性の不思議」
の中の「有性生殖の有利性」を書きました。
きのうも書きましたが,今までのところで一番おもしろかったのは,
なぜオスとメスがいるか の説明です。
以下の説明をこの本ではかなり詳しく書いています。正確に知りたい方はそれを読んでください。手元にその本を置かないでぼくなりの理解で書いてみます。本は少し離れたところにあるんで,取りにいくのが面倒だということもありますが,自分なりに書いてみたら自分の頭を整理できるかもということで自分のために書いてみます。
なぜオスとメスがいるのでしょう。
有性生殖が有利だといっても,別にオスとメスでなくてもいいそうです。確かにそうです。遺伝子を適当に交換することができればそれでいい。また,そういう生物もいるようです。
まず,オスとは? メスとは? を確認しましょう。
これはぼくも何となく考えていただけですが,まあ考えれば分かります。
精細胞を持っているのがオスで,卵細胞を持っているのがメスです。
では,精細胞と卵細胞の違いは?
栄養を伴っているのが卵細胞で,伴っていないのが精細胞です。
精細胞どうしが受精しても,栄養がないのでその細胞は生き延びることができないでしょう。
しかし,卵細胞どうしが受精したら栄養は十分なので生き延びることができます。いまは卵細胞どうしが出合っても受精という機能はないので,できないでしょうが,それは進化の中でできるようになり卵細胞にその機能を持たせることは可能でしょう。
それぞれが半分ずつの栄養を持っていて,それが受精することを考えることもできます。
なお,受精というのは精細胞と卵細胞が合体することです。でも,卵細胞どうしが合体して遺伝子を交換しても別に構わないのです。
では,なぜ精細胞と卵細胞ができたのか。
卵細胞のいいところは栄養分を持っていることです。だから受精のあとその栄養分でその受精卵は生き延びることができるのです。
では,精細胞は?
栄養分を持っていないので,軽いということです。軽いものだから機動性がある。あちこち移動できるのです。栄養分を持っていないということが逆に利点になっているのです。
逆にいえば,卵細胞に機動性がないということです。栄養分を持っているので重いのです。だから移動することが難しい。
それで,栄養分を持って重い卵細胞は一定の場所にいて,軽い精細胞が移動してきて卵細胞と合体するということになったのです。
ふつうの卵細胞がダイエットして50%の重さになったのは,少しは機動性があります。そういうもの同士が巡り会って合体することも考えられなくはないです。でも,シミュレーションをしたり,計算すると,片方に栄養分を持たせ,もう一方に十分な機動性を持たせた方が巡り会う確率は高いのだそうです。
しかし,魚のように体外受精の場合は半分ずつ栄養をもった細胞を合体することもできるのではないかと思うのですが,どうでしょうか。
魚はふつうはメスが卵細胞を水中に出して,そこにオスが精細胞をふきかけるのですね。それだけの短い距離でも機動性のある精細胞があった方がいいのでしょうか。
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