先日 老人会の 顧問役員会がありました。
役員である僕も参加して、 右端の席に座りました。
僕の向かい側には顧問の N さんが座っています。 N さんにとっては左端の席です。
「どうぞ真ん中の席の方に」と 役員の一人が言うと、
「 実は僕は左の耳が聞こえない、 だからいつも集まりでは早く来て左端に座るようにしているんだ」
と言います。
会が始まるまで まだ時間があるので N さんの話を伺っていました。
子どもの頃から左の耳が聞こえなかった。
ちゃんと聞こえなくても適当に頷いたり相槌を打ったりして いたのだが、 何か質問された時には 答えられず困った。
と話します。
呼びかけられても聞こえないと無視するような感じになりますからね、と僕が 言いました。
そうなんだよ。 失礼になるようなことをしてきたなと。、
片耳が聞こえないと 音の方向も分からないという話もしました。
N さんは
「 若い頃は 耳が聞こえないというのはとても嫌で恥ずかしかったよ。
「しかし年を取って今ではもう恥ずかしくもなくなった。 周りの 人のほとんどが耳が遠くなっているからね」 とにこやかに話しました。
N さんは若々しいのですが 確か八十歳にはなると聞いています。
八十歳になると 耳が遠くなるのは自然なこと、 周りの人もそのように受け止めるので 恥ずかしくもなくなるということです。
年を取るといいこともあるのですね。
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