昨日は「鏡に映る虚像はなぜ線対称か」の質問メールへの回答で、
虚像は結果であるが、作図がしやすいので先に描くということを書きました。
では虚像を使わずに反射点を求めるにはどうすればいいのか、考えてみました。
次の図のように物体が A の位置にあり鏡から30cm のところ。
そして目の位置は鏡から45cm 離れた点でBとします。
A 点から鏡に垂直に下ろした点をA’ 、そして B点から鏡に垂直に下ろした点を B’ とします。
そしてそのA’と B’の距離は100cm とします。
さて反射点はわからないのですが、鏡上にある点Rとします。
入射角=反射角なので、∠ ARA’= ∠ BRB’ になりますね。
入射角そのものが∠ ARA’ではないのですが、そこの説明省略。
2つの角が等しいので、△ARA’ と △ BRB’ は相似になります。詳しい証明は省略。
AA’=30 cm、 BB’=45cm なので、AA’: B B’=2:3です。
相似なので、 A’R:B' R も 2:3になりますね。
A’R を x、B’Rをy とすると、
x:y:100=2:3:5
それを解くと
X =40cm, y=60cm
になります。
つまり、 R の点はA’から40cm 離れたところということで求めることができました。
できないことはありませんが、少し面倒ですね。
やはり虚像から描いた方が楽です。
反射は中学1年理科で学びますが、相似は中学3年数学で学びます。中学1年生にはできないかな。
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