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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

惜哉(おしいかな)戦場の数少なければ人信ぜず
真田幸村―知れば知るほど面白い・人物歴史丸ごとガイド (知れば知るほど面白い・人物歴史丸ごとガイド)


 を読んでいます。

 幸村の父昌幸が最期を迎えるときに,幸村に徳川家康に勝つ方法をさずけるのです。大阪冬の陣が,もうすく行われるころです。

 しかし,その前に次のようなことを言います。

然れども我は老功(巧)なれば人に信ぜらる。
信ぜらる時は、謀事用ひらる也。
汝は才智は我にまけざれど、惜哉(おしいかな)戦場の数少なければ人信ぜず。
謀事も亦用ひられじ。


 古文はとても苦手なのですが,ぼくなりに訳してみます。

 

だけども,私は老巧であるから,人は私を信じるであろう。
私を信じるのであれば,このはかりごとはうまくいくだろう。
おまえ(幸村)は,才能は私に負けないが,おしいことに,戦場での経験が少ない。だから,人はあなたを信じないであろう。
人が信じないのならこのはかりごとは成功しないだろう。



 昌幸は,徳川の大軍を小数の軍でうち破ったという経験が二回あります。だから,昌幸の名声は広く知れ渡っているのです。

 前に
 若い教え手,年輩の教え を書きました。

 年をとったらそれだけでいいこともあるんだよ,ということを書きました。

 「老巧」というのは,年齢そのものというより,経験を積むということでしょうね。しかし,経験を積むには年齢が必要です。だから「老」が入っているのではないかな,というのはぼくの勝手な解釈。

「謀事」は,はったりだと思っていいのではないでしょうか。

 徳川軍にはったりをかまして,勝ち戦にする。それには徳川軍があの男ならやりかねないと思わせなければならないのですね。

 同じことをやるにしても,だれがやるのかで効果が違ってくるのです。幸村の方が,昌幸よりうまくやるかもしれません。しかし,おしいことかな,幸村は若いのです。それだけでうまくいかないということがあるのですね。

 なお,この話は作り話だろうと著者は書いています。その方がおもしろいからですね。
 
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