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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

球の縫い目が見える・・・心的時計
大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書)

 「大人の時間はなぜ短いのか」におもしろい実験が紹介されていたので,ここに抜粋します。

 交通事故が起きた際に、そのときの目の前の出来事がまるでスローモーションのように見えたと報告するドライバーがしばしばいる。こうした現象は、事故の際の実際の時間の感じ方を反映しているのか、あるいは記憶における特性を反映しているのかはよく分からない。ただ、事故のときのように極度の緊張を感じる際には、心的時間のほうが物理的時間より早く進行する(したがって、目の前の出来事はスローモーションのように見える)ことを示唆する研究はある。

この研究では、パンジージャンプで真っさかさまに落下中の人に、手首に装着した高速で文字列を提示する液晶ディスプレーを観察させた。その結果、普段であれば文字が見えないほどの速さで素早く文字列を提示しても、落下中の観察者には文字が見えたことが判明したのである。この研究は、極度の緊張状態にあるときには血中のアドレナリン濃度が高くなることが、この現象の基礎にあることを示唆している。

おそらくこれらのことと関係しているが、カフェインのような興奮作用のある物質の摂取には経過した時間を過大評価させる効果があり、逆に,鎮静作用のある薬物の摂取には,経過した時間を過小評価させる効果がある。


 心的時計が単なる錯覚というだけでなく,実際に普通なら見えない文字が見える,というのはとてもおもしろいと思いました。


 王貞治さん(元巨人軍の選手,その後ソフトバンクなどの監督)だったと思うのですが,調子のいいときには,ボールの縫い目が見えたそうです。それを聞いたときは,単に「すごいなあ」と思っただけです。
 上の心的時計を読んで思ったのは,王さんなど超一流の選手はこの心的時計を操ることができるのではないのか,ということです。神経を極度に集中すると心的時計が速く動き,周りのものがスローモーションで動くように見えるのではないでしょうか。スローモーションで来るボールなら打つことはできます。

 ベーブルースは78回転のレコード盤(SP盤)に書いてある文字を読むことができたそうです。これも心的時計ではなかったのか。
 
 SF映画などで,超人に向けられて放たれた鉄砲の弾がスローモーションでやってきて,それをひょいっとよけるシーンがありますね。あれなどもまったくの作り話ではないのかもしれません。

 大リーグで活躍中のイチロー選手。彼に上の実験で使った「液晶ディスプレー」で実験してみたいです。神経を集中させて読めるかどうかですね。たぶん読めるのでしょう。それが単なる視力の問題というより,心的時計との関連も研究してもらいたいな。
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