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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

一方伝達と双方伝達
 デジタル放送が始まって,テレビではよく「双方向番組」「双方向機能」ということが言われています。

 双方向番組(そうほうこうばんぐみ)は,視聴者が参加できるテレビ番組のジャンル。主にデジタル放送では、通信販売の商品を購入する際にを使い購入したり、NHK紅白歌合戦で紅白どちらが勝利するか投票などができる。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 ぼく自身は,まだ双方向番組を経験したことはありません。

 これまでは,「一方向番組」だったのですね。テレビ番組を作って,視聴者に流す,という一方通行。それに対して,視聴者から番組側への声も届くようになったわけです。

 さて,別の場面を考えてみましょう。
 極端な一方向の話は,朝礼での校長先生の話ですね。校長先生が一方的に生徒に向かって話をする。これは,一方向です。なお,英語のspeakは,このイメージです。

 それに対して,おしゃべりは双方向です。Aさんが「△□○×」,それに対してBさんが「☆△◎□●○×」,というように言葉のキャッチボールが行われるのです。英語のtalk は,このイメージ。

 さて,この二つの違いを頭に置くことは,子育て,教育,人間関係において,とても大切なことです。

 その違いがはっきりする実験があります。
 「感受性訓練」という本にあったものです。家庭でも,友人同士でもすぐにできますので,やってみてください。


1 一方伝達
まず、一方伝達の実験からお話ししましょう。みんなの中から有志をー人えらんで、前のほうに出てきてもらいます。この人はみんなに背をむけて坐り、みんなに見えないようにして、上の図形1をことばで1から順に説明します。みんなは説明を聞きながら、じぶんの紙に図形を書きます。伝達者は身振りや図解をしてはならない。もっぱら、言葉だけで説明するのです。指導者はみんなにむかって、つぎのように言います。
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(1)いまから、誰々さんが、簡単な図形をみなさんに書いてもらうように指示しますから、よく聞いて言われた通りに書いて下さい。

(2) 誰々さんには、できるだけ明瞭に、できるだけ完全に説明してもらいます。時間は必要なだけ十分にとってかまいません。

(3)しかし、みなさんが質問することは許されません。みなさんは「解らない」「困った」「もうー度言って」「フアッ」など声を出してはいけません。黙って、言われた通りにしなければなりません。また隣りの人のを見てはいけません。成績をつけるわけではあり
ませんから、カンニングはしないで下さい。

(4)いわれた通り、できるだけ正確に書くようにして下さい。

2 双方伝達

 こんどは双方伝達についてやります。
 伝達者はまえと同じ人にしますが、図形は別のものにします。ただし、困難度は前のと等しくなるように、あらかじめ調査されたものです。やり方は前と同じですが、次の指示をあたえます。

(1)こんどは、誰々さんが、もうーつ別な図形をみなさんに書いてもらうように指示しますから、よく聞いていて、言われた通りにかいて下さい。

(2)こんども、できるだけ立派な指示をしてもらいますが、こんどは前とちがって、誰々さんはみなさんのほうをむいて説明することにします。もし解らない所があったら、いつでも遠慮なく質問して下さい。何回反復してもらっても構いません。しかし、みなさんはジェスチャーを使ったり、ほかの人に答えを暗示するようなことを言ってはいけません。隣り同志見てはいけない点は前とおなじです。

(3)こんども、できるだけ正確に書くようにして下さい。


 一方伝達と双方伝達のちがいは,質問を許すか,許さないかです。
 この実験をやればとてもよく分かりますが,一方伝達では正確な図形はなかなか描けません。ほとんど不正確でしょうね。それに対して双方伝達はほとんど正解になります。

 教師が黒板の前に立ち,一方的に授業をするとします。どんなにうまい教師でもなかなか教師の伝えたいことは生徒に伝わりません。
 それに対して,生徒の質問をできるだけ引き出すように授業を進めると,かなり伝わります。
 
 家庭でもそうです。お母さんが一方的に話していたのでは,子どもに伝わりません。それよりも子どもと会話するように,言葉のキャッチボールをするとお互いの気持ちが通じます。

 勉強をみるときも,教えるというより,子どもが問題を解き,それにつまずいたときに,なぜつまずいたのかを考えながらヒントを与えたり,いっしょに考えたりするといいですね。

 ぼくは教材を自分で作っていますが,作って生徒に与え,それがどのように解かれているかよく観察するようにしています。よく間違えるところ,生徒がつまずくところは,まだまだ分かりにくい教材だということです。そういうところは工夫をこらして,もっとわかりやすいものに作り替えるようにしています。

 このように,いろんな面で,一方通行にならず,双方向で声が行き交うようにするように努めたいものです。
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